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2012年4月12日木曜日

今日のお茶席 vol.8

宗芙さん茶道教室の木曜日です。

今日のお菓子は “わらび餅”
よく見るわらび餅より少し黒かったので何故かと聞いたら黒糖が
練りこんであるとのことでした。上にかかってているのはきな粉で
す。とてもおいしそう。

奥に少し見える黄色いお菓子は「鶏卵素麺」です。福岡県の銘菓
でどうやら400年程前にポルトガルから伝来したお菓子だそうで
す。江戸時代の頃はご馳走だったんでしょうね





















今日の掛け軸です 「日々是好日」にちにちこれこうじつ

毎日毎日が最良の日で、雨の日も風の日も、辛い日も悲しい日も
それを良き日と受け止めて生きたい。

そんな意味の禅語だそうですが・・・。よく調べてみるとなかなか深
い意味が。中々難しいです。

例えば、ある日とても幸運なことが起きても、もしかしたら次の日に
はとてつもなく悪いことが起きるのかもしれない。そんな日々に怯え
たりする。そんな人の心の欲を無くし、心を無にして日々を過ごしま
しょう、そんな教えだそうです。まだ来ぬ明日に怯えたり密かに期待
を抱くのではなくその日一日を只ありのままに生き、そしてその一瞬
一瞬を精一杯生きなさい、という先人の言葉なんですね

でも私達にはあーしたい、こうしたい、と欲は必ずあります。それを熱
意や向上心という言葉としていますが、その分、できなかったことに対
しての失望や落胆もあり例えばふて腐ったり人に当たってしまったり。
そうではなく、今この瞬間を一生懸命に過ごして今日という日に起こっ
た喜び悲しみ全てを素直に受け止めましょう、ということなんですね。

今日の茶席に掛けられた掛け軸ひとつにこんなに深い意味があったと
は、茶道の中でこうした教えを頂くのも醍醐味のひとつですね

般若心経を勉強していた父から教えてもらった言葉で好きな言葉があり
ます

とらわれない こころ
かたよらない こころ
こだわらない こころ

ひろく ひろく もっとひろく
これが般若心経 空のこころなり

欲に囚われず素直に生きたいと心から思います。でもなかなかそうで
きず葛藤の毎日ですが、1日1日を大事に、そしてその日に出会えたお
様に無心で素直な心で接しられたらいいな、と思いました。



次回の宗芙さん茶道教室がとても楽しみです

講師  影山 宗芙
住所  静岡市葵区平和1丁目6-1
電話  054-271-0897