宗芙さん茶道教室の木曜日です。今日のお菓子は「胡蝶」。ひらひら
と野を飛んでる蝶のように見えますね。黄色がとても可愛らしくて頂く
のがもったいない感じです。
さて今日はお釜が「釣釜つりかま」に変わっていました。
天井に打たれた釘から鎖が下がりお釜を釣っています。先週までは
五徳の上にお釜が置かれていたので、どっしりと構えていた印象です
が、この釣釜に変わり釣られているせいか揺ら揺らと揺れています。
調べてみると、この「釣釜」は3月と4月の2ヶ月のみお目見えできるも
のらしく、この揺れている風景が陽炎かげろうや春風といった春の風情を表しているそうです。釣釜は「春の訪れ」なんですね。
黄色いお菓子の蝶と一緒に春を感じられる日になりました。今日は少
し天候悪かったので残念ですが、窓を開け暖かい風に包まれながら
こうした春のお茶を楽しめられたら、きっともっと心和む時間になった
ことでしょう。
最後に
今日のお教室で使った練習用のお茶碗です。お点前をする前にお弟子
さんが用意していました。お茶碗にくまれていた茶筅ちゃせん茶杓ちゃしゃくの
形が、とても均衡がとれていて綺麗でした。釣釜のようにお茶を飲む方
へ春を感じてもらいたいという配慮。そしてこのお茶碗のように洗礼され
たデザイン。茶道では両方が求められます。わが社の設計事務所も似
ているところがあります。外観(ハード)だけでなく内面(ソフト)を大事に
したいという想い。家を建てる時に外観というデザインも大切ですが、何
より家を建てられる方がその家に住むことで幸せになってもらいたい。
それを決して忘れないよう今日のお茶席で改めて思いました。
次回の宗芙さん茶道教室がとても楽しみです
講師 影山 宗芙
住所 静岡市葵区平和1丁目6-1
電話 054-271-0897